2020年4月
来院される患者様へ
患者様に安心してご来院いただけるよう、様々な院内感染防止対策を実施しております。
これは、何も新型コロナウイルス感染症に始まった話ではなく、そもそも粘膜や唾液、血液に関わる以上、肝炎、エイズ、梅毒など、院内感染のリスクに対しては、これまでも細心の注意を払った上で、診療に携わって参りました。
皆様におかれましては、手洗い・手指の消毒やマスク着用といった標準的な予防策についてご協力をお願い致します。
◆院内感染防止対策
新型コロナウイルスの感染症拡大が深刻化しておりますが、近年、感染症を予防する上で口腔内環境を整えることが重要だという研究結果が示され、注目されています。 口腔内の状態が悪くなってくると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているとみられます。
また、ご存知の通り、高齢者の方の死因については、悪性腫瘍ではなく、誤嚥性肺炎がその原因の1位となっております。抜けてしまった部分の歯の補完や、歯周病のケアなど、口腔内の環境を整えることにより、健康寿命の延長もまた可能になるということをご理解いただければ幸いです。